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一言で利他の精神と言ってもよくわからないと思う。
仕事でもボランティアでもない、利他の精神で物事を行うとはどういうことなのだろうか?
例えばこんなことである。会社でちょっとした整理棚があったら便利だなあというケースの場合。DIYを趣味とする私が整理棚を作って設置しました。この際の費用を会社には請求しなかったのですが、このい行いは仕事でもボランティアでもなく利他の行いとなります。ボランティアの場合は災害派遣ボランティアのようにほぼ100%が対象者のための行いです。その活動にかかった経費や時間はほぼ対象者のためである。しかし、この例の場合、作った整理棚は他者も使うけど自分も使うといった点で大きく違う。自分も勘定に入っていて、かつ見返りを求めない。何故ならスタンスとしては、自分が使うけど良かったら皆さんも使ってくださいと言った思いだから。それだけのことです。ただ職場の一角に設置するので事前に関係者の同意を得られていれば問題ない。もっとも、必要ないという意見が大勢ならば作る意味がないので作らないし、逆に他者の意見をスルーして設置するのならば、それは他者にとっては風景に過ぎず、もしくは邪魔なだけです。
このように、利他の精神が発揮されるための基本ベースは、お仕着せではない、少なくとも自分と他者の双方に役立つ事柄であるという条件があります。その目前の問題解決のためにエネルギーや時間を費やし、自己のスキルを遺憾なく発揮していくという在り方が利他の精神ではないだろうか。
自分を計算に入れないという宮沢賢治の生き方は、利他の精神とはまたちがうのだろうけどね。